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メタルコアのサブジャンルをまとめてみた(前編)

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こんにちは。管理人です。このサイトでは、主にメタルコア音楽を中心に取り扱っています。この記事では、そんなメタルコアの音楽についていろいろ調べてみたものをまとめてみます。前編・後編ともにお楽しみください。

そもそもメタルコアとは?

ハードコア・パンクおよびヘヴィメタル(とりわけスラッシュメタル、メロディック・デスメタル)の性質が混交した音楽性を持ち、スラッシュメタル的な刻みリフ、ツーバスを用いた激しいドラムビート、ブレイクダウン、ビートダウンなどによって特徴づけられる。

Wikipedia より

別記事「メタルコアとは -進化し続けるメインストリーム-」でも触れていますが、
ヘヴィメタル + ハードコア = メタルコア
両者の音楽性が融合したものをさします。詳しくは後述します。

サブジャンルとは?

  • ジャンル(フランス語: genre)とは、芸術表現群をある一つの側面から客観的に分類したものをいう。分類の基準として用いられるのは作品であることが多いが、その内実は多様である。また、「女流文学」のように作品ではなく作者の特徴を基準としたものもある。体系として広く共有された形では存在しないため、使う人によって「SF映画」などのジャンル名の判断基準が異なっていたり、複数のジャンル間で重複があったりすることもしばしばである。

    Weblio辞書 より

    明確にサブジャンルとは何かを記したものはあまりありませんが、「1つの同じジャンルの中でも、さらに区別すべきものたちをまとめた区分」、とでも言うべきかと考えられます。なんとなく言葉の意味を掴んでいればそれで十分かと思います。

    例えると、人類(ホモ・サピエンス)をひとるのジャンルとした場合、日本人やアメリカ人といった国籍なんかが「サブジャンル」にあたると考えればわかりやすいかと(国籍による差別はよくない!)。
    ちなみに、この例でいうとハーフの人が出てきますが、音楽のサブジャンルも同じように、いろんなサブジャンルの要素をたくさん持った「ごった混ぜ」な音楽もあります。

    なお、Weblio英和辞典・和英辞典では、「下位区分」「下位ジャンル」と訳されていました。

これはメタルに限った話ではありませんが、だいたいの文化はメインストリーム(王道)をやる人がいっぱいになり、それを味わう側も飽きてきた頃に、ちょっと奇をてらった、新しいものが生まれてきます。それがサブジャンルだ、という考え方で間違いなさそうです。

今まで、音楽には様々なサブジャンルが生まれてきました。特にヘヴィメタルの世界では、50を超えるほどのサブジャンルが誕生してきています。サブジャンルが多く生まれてくるのは、

  • オリジナリティ(独自性)を見つけるため
  • 表現したいことが複雑だったため
  • やってみたい音楽が複数あったため
  • 「あいつらとは違う!」という対抗意識から(?)

などの背景があると考えられます(一部邪推を含みます)。
メタルのサブジャンルの中でも様々な性質があり、私の感性で大別すると以下の4種類になります。
あくまで自分の所感です。お手柔らかに。

  • もともとある音楽の「個性」を伸ばしていったもの

    • デスメタル
      (スラッシュメタルをルーツに、メタルの死や苦痛といった世界観、残虐性などを深めたもの)
    • ブラックメタル
      (悲痛で陰鬱な雰囲気、トレモロリフや三全音の多用などによる悪魔的宗教観の表現)
    • ドゥームメタル
      (ブラック・サバス「黒い安息日」の持つ要素を踏襲した、重苦しい曲作り)
    • スピードメタル
      (NWOBHMの流れから、スピード感やパワーコード、早弾きのソロ等を発展させたもの)
    • グルーヴメタル
      (スラッシュメタルの重さと激しさを生かし、独自のリフを磨いていったもの)
  • メタル音楽の要素と、他の様々な音楽の要素を掛け合わせたもの

    • スラッシュメタル
      (NWOBHMの攻撃性 + ハードコア・パンクの性急さ)
    • インダストリアルメタル
      (ヘヴィメタル + インダストリアル系の電子音楽)
    • メロディックデスメタル
      (デスメタル + メロディー または 北欧メタル + デスボイス)
    • メタルコア
      (様々なメタル音楽 + ハードコアのブレイクダウン等)
    • グラインドコア
      (デスメタルの重厚さ + ファストコアの速さ)
  • メタルを軸に、雰囲気や演奏アプローチを「+α」として加えたもの

    • シンフォニックメタル
      (クラシック音楽の楽器や壮大さを取り入れた)
    • アトモスフェリック/アンビエントメタル
      (澄んだ空気が流れるような雰囲気を加えた)
    • ネオクラシカルメタル
      (クラシックの旋律を意識したテクニカルなメタル)
    • グラムメタル
      (派手な衣装やメイクを施したメタルバンドたち)
    • ジェント
      (もとはプログレッシブメタルの演奏技法の一つ)
  • 他のどれにも当てはまらないような音楽をラベリングしたもの

    • ニューメタル
    • オルタナティブメタル
    • ポストハードコア

上記はほんの一例ですが、多くの先人たちが様々な可能性を模索して、たくさんの音楽が生まれているわけです。どれが優れているとかではなく、多様性があることは素晴らしい文化であると言えますね。
ひとまず、ヘヴィメタルのジャンルについては、自称専門家のメタラーさんからお叱りを受けることが多々ありますので、このくらいにしておきます…

ちなみに、メインジャンルという言葉はあまり使われません。あえて使うならメインストリームという言葉になりますが、「メタルのサブジャンル」の反対の意味として、メインストリームは正統派ヘヴィメタルやクラシックメタルなど、ヘヴィメタルの発展を支えてきたバンドや音楽になるかと考えられます。

メタルコアのサブジャンルとは?

メタルコアも、もともとは上述の「ヘヴィメタルのサブジャンル」に属しています。

ハードコア・パンクおよびヘヴィメタル(とりわけスラッシュメタル、メロディック・デスメタル)の性質が混交した音楽性を持ち、スラッシュメタル的な刻みリフ、ツーバスを用いた激しいドラムビート、ブレイクダウン、ビートダウンなどによって特徴づけられる。

Wikipedia より

とある通り、様々なヘヴィメタルの音楽と、ハードコア音楽を融合した、ヘヴィメタルのサブジャンルになるわけです。
これも専門家ほどの考察ではないですが、おおよそ「メタルコアとは?」の答えとしては、以下を含む音楽を指すようです。

  • メタル要素

    • ヘヴィメタルのサブジャンルのどれかにあてはまる要素
    • ブリッジミュートやジェント等の刻みリフ
    • 「重さ」を重視した曲作り
    • 耳に残る(フックのある)メロディーや演奏
  • ハードコア要素

    • 【必須】ブレイクダウン・ビートダウン
    • 攻撃性やメッセージ性といった精神
    • 高速で疾走感のある楽曲
    • ライブでの荒れ具合

先ほどのヘヴィメタルのメインストリームについて軽く触れましたが、音楽ジャンルにおけるメインストリームは「ジャンルの発展に貢献してきたアーティストや楽曲」を指すと考えられます。このメタルコアでいうところのメインストリーム(王道)ですが、

Between 1994 and 1995, a wave of metallic hardcore bands emerged, including Integrity, Earth Crisis, Converge, Shai Hulud, Judge, Strife, Rorschach, Vision of Disorder, Hatebreed,and Disembodied.

(訳:1994年から1995年にかけて、メタリックハードコアバンドの誕生の波が訪れた、その中には 〜バンド名省略〜 がいた。)

アメリカ版 Wikipedia 「metalcore」より

2000年初頭になると、メロディに重きを置くバンドが雨後の筍のごとく多数現れた。このようなバンドの多くはメロディックデスメタルとハードコアパンクを融合させるスタイルをとっていた。

代表的なバンドには Killswitch Engage、As I lay Dying、Trivium、All That Remains、Atreyu、Bullet for My Valentine、Bury Tommorow、Darkest Hour、August Burns Red などがいる。彼らはAt the Gates、Arch Enemy、In Flames、Soliwork といったスウェーデンのメロデスから大きな影響を受けている。

日本版 Wikipedia 「メロディックメタルコア」より

どの時代の音楽をメタルコアの起源(はじまり)と捉えるかは諸説あるかと思いますが、2020年今なお続いていて、多くの新しいバンドが生まれているこれら2種類

  • メタリックなハードコア
  • メロディックデスメタルとハードコアの融合(メロディックメタルコア)

は間違いなくメインストリーム、王道です。

…となると、それ以外のメタルコア音楽で、独自性を模索したり、いろんなメタルとハードコアを合体したような音楽は「メタルコアのサブジャンル」となるわけで。だいぶ前置きが長くなりましたが、ここまで理解すると、いろんなメタルコアバンドたちの違い、つまりアイデンティティを楽しみながら聴くことができると思います。

「メタルなんて全部一緒」とか言わないでね。

どんなバンドがいるの?

だいぶ長くなってきましたので、別記事にまとめる予定です。今回はここまで。