エレクトロニコアを軽くご紹介
electronicore, post-hardcore
こんにちは。管理人です。この記事では、エレクトロニコアとはどんな音楽なのか?どんなバンドがいるのか?など、簡潔に解説していきます。
この記事は「メタルコアのサブジャンルをまとめてみた(後編)」から続いています。こちらの記事もぜひチェックしていってください。
エレクトロニコアとは?
エレクトロニコア(Electronicore)またはエレクトロコア、エレクトロニック・ハードコアとは、ポスト・ハードコアやメタルコアなどの攻撃的なサウンドと電子音楽とが融合して生まれたロックのジャンルである。日本では俗にピコリーモ、エレクトリーモなどとも呼ばれる。
トランス、エレクトロニカ、ダブステップ等の電子音楽に、メタルコアやポストハードコアといった、現代のヘヴィミュージックの主流となっているサウンドが融合されたジャンルをエレクトロニコアと呼びます。アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダの他、日本もエレクトロニコアのバンドが多数生まれている主戦場になります。 2000年代中盤、まさにメタルコアが市民権を獲得してきた頃と同時期にエレクトロニコアが生まれ、イギリスの Enter Shikari やアメリカの Asking Alexandria がこのジャンルを開拓したと言われています。その後、I SEE STARS や Crossfaith など、多くのバンドがロックミュージック界を席巻してきました。
エレクトロニコアの特徴といえば、なんと言っても電子音楽を前面に押し出した攻撃性にあります。激しいバンドサウンドに乗っかるエレクトロサウンドには、センセーショナルさや鋭さを感じます。ブレイクダウン等メタルコア的要素も持ち合わせており、そこにオートチューンが施されたボーカルや、周波数の高いスクリームが乗り、情報量の多い「ごった混ぜ」音楽が展開されます。インパクトの高い音楽をお求めのかたは、ぜひお試しください。
電子音楽と融合している点は「インダストリアルメタルコア(industrial metalcore)」という別なメタルコアのサブジャンルにも活かされていて、様々なバンドがインダストリアルに接近しています。エレクトロニコア、インダストリアルメタルコア、両者の境界線は幾分あいまいになってきていますが、
- ・エレクトロニコアは、エレクトロニカ(とりわけEDM)と、メタルコアやハードコアの演奏技法や展開等が交わった音楽
- ・インダストリアルメタルコアは、メタルコアにインダストリアルメタルの要素(電子音楽やSE的なアプローチ)を加えた音楽
という違いがあると考えています。エレクトロニカの要素が前面に出ているメタルコアやハードコア、と考えると良いかと思います。
エレクトロニコアのバンドたち(海外)
I SEE STARS – Running With Scissors
Attack Attack! – Stick Stickly
Enter Shikari – Sorry You’re Not A Winner
ESKIMO CALLBOY – MC Thunder
- ・I SEE STARS
- ・Asking Alexandria
- ・ATTACK ATTACK!
- ・Amaranthe
- ・Enter Shikari
- ・Eskimo Callboy
- ・Chunk! No Captain Chunk!
- ・We Butter The Bread With Butter
- ・Woe, Is Me
- … ほか
あくまで世界的に活躍できるバンドのみをまとめたつもりですが、それほどエレクトロニコアは多くのバンドを生み、一大ムーブメントを巻き起こしていました。タイトなバンドサウンドにのせて煌びやかなエレクトロを展開させるバンドや、ハードな世界観を展開するバンド、あるいは少しシュールなパフォーマンスにつなげるバンドもいて多様性が豊富です。
エレクトロニコアのバンドたち(日本発)
Crossfaith – Monolith
Fear, and Loathing in Las Vegas – Rave-up Tonight
PassCode – MISS UNLIMITED
SEVER BLACK PARANOIA – Abel
- ・Crossfaith
- ・Fear, and Loathing in Las Vegas
- ・PassCode
- ・Paledusk
- ・SEVER BLACK PARANOIA
- ・MAKE MY DAY
- ・girugamesh
- ・ARTEMA
- ・FEAR FROM THE HATE
- … ほか
日本では「ピコリーモ」という愛称がつくほど、エレクトロニコアの文化が根付いています。メタルコア系の力強いバンド、ハードコアよりの殺傷能力の高いバンド、アイドルなど、多方面のアーティストがエレクトロニコアを発信しています。…こうしてみると、すでに活動休止/解散しているバンドも多いような…