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インダストリアルメタルコア

industrial metalcore, industrial metal

こんにちは。管理人です。この記事では、インダストリアルメタルコアとはどんな音楽なのか?どんなバンドがいるのか?など、簡潔に解説していきます。
この記事は「メタルコアのサブジャンルをまとめてみた(後編)」から続いています。こちらの記事もぜひチェックしていってください。

インダストリアルメタルコアとは?

おそらく、日本でこのサブジャンルについて説明しているのはこのサイトだけかな?と思います。全然メジャーな音楽ではありませんが、素晴らしい音楽を見つけたため紹介させてください。

管理人調べによると、インダストリアルメタルとメタルコアの融合が行われたのは、2010年前後になります。イギリスのバンド、Motionless in White の 1st アルバムである「Creatures」では、明確にインダストリアルメタルコアの方向性が提示されていて、彼らがインダストリアルメタルコアを世に広めたパイオニアだと考えられます。同じくイギリスの The Defiled が2009年に発売した EP「1888」 も同様にインダストリアルメタルコア初期作として高い完成度を持っています。
インダストリアルメタルは1980年代中盤に電子音楽(とりわけインダストリアル)を取り入れたメタル音楽として発展してきました。リピートの多いギターリフ、電子音楽を織り交ぜた退廃的あるいはノイジーな世界観、エフェクター等で歪んだボーカル等、非常に特徴的な音楽です。メタルコアにあるキャッチーさ、ブレイクダウンやテンポチェンジ等にあふれた音楽に、前述のインダストリアルメタルの要素を取り入れたのが「インダストリアルメタルコア」となります。

インダストリアル要素は「エレクトロニコア(electronicore)」という別なメタルコアのサブジャンルにも活かされていて、様々なバンドがインダストリアルメタルコアに接近しています。エレクトロニコア、インダストリアルメタルコア、両者の境界線は幾分あいまいになってきていますが、

  • エレクトロニコアは、エレクトロニカ(とりわけEDM)と、メタルコアやハードコアの演奏技法や展開等が交わった音楽
  • インダストリアルメタルコアは、メタルコアにインダストリアルメタルの要素(電子音楽やSE的なアプローチ)を加えた音楽

という違いがあると考えています。インダストリアルメタル界直系の音楽がブラッシュアップされ、メタルコアの形式にあてはめられたもの、と考えると良いかと思います。

インダストリアルメタルコアのバンドたち

  • Motionless in White
  • Code Orange
  • TITANS FALL HARDER
  • The Defiled
  • Crystal Lake(”AEON” のみ)
  • girugamesh
  • Limnus
  • ほか

いずれも他の音楽に分類されることの多いバンドたちですが、前述のような共通する特徴があるものも多く、ここにリストアップしておきました。Limnus はパンクあるいはハードコアの音楽ですが、インダストリアルメタルコアに近く聞こえるため、追記しておきました。また、ここでは具体的な解説は控えますが、日本を中心に発展してきた「ヴィジュアル系(visual-kei)」のバンドの中でも、インダストリアルメタルコアの要素を持つバンドが複数存在しています。もともとヴィジュアル系には、ゴシックやインダストリアルが持つ世界観に近いものがあります。

このページには、それぞれのバンドの楽曲を一つずつ掲載しています。気になる音楽があれば、ぜひそのバンドのいろんな楽曲をチェックしてみてください。

  • Code Orange – Underneath

  • TITANS FALL HARDER – MK G.O.L.I.A.T.H.

  • girugamesh – wither mind

  • Limnus – Discord

参考:reddit.com